文献詳細
文献概要
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科手術マニュアル—私の方法 口腔・咽頭手術
2.唾石の手術(口内法)
著者: 横井久1 丹羽英人1
所属機関: 1国立名古屋病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.73 - P.77
文献購入ページに移動 はじめに
唾石は耳下腺に発生することもあるが,顎下腺管(Wharton管,以下ワルトン管)が長く,一部に狭窄部位があり,顎下腺の唾液が粘稠であることなどより,顎下腺に圧倒的に多く(90%以上)発生するので,本稿では顎下腺管の口腔内手術について述べる。唾石主成分は燐酸カルシウムで,粟粒大から成人拇指頭大まで大きさは種々である。その発生部位により,1)管内唾石,2)移行部唾石,3)腺内唾石に分類されるが,口腔内からの手術適応となるのは,管内唾石・移行部唾石である。
唾石は耳下腺に発生することもあるが,顎下腺管(Wharton管,以下ワルトン管)が長く,一部に狭窄部位があり,顎下腺の唾液が粘稠であることなどより,顎下腺に圧倒的に多く(90%以上)発生するので,本稿では顎下腺管の口腔内手術について述べる。唾石主成分は燐酸カルシウムで,粟粒大から成人拇指頭大まで大きさは種々である。その発生部位により,1)管内唾石,2)移行部唾石,3)腺内唾石に分類されるが,口腔内からの手術適応となるのは,管内唾石・移行部唾石である。
掲載誌情報