文献詳細
原著
めまいを主訴とした異型Fisher症候群の1症例
著者: 設楽明子1 大久保公裕2 相原康孝2 八木聰明2
所属機関: 1伊勢崎市民病院耳鼻咽喉科 2日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.968 - P.970
文献概要
Fisher症候群は眼筋麻痺,運動失調,深部反射低下を3主徴とする,急性多発性神経炎の1亜型である1〜3)。現在までの報告では,複視で発症し,上記3主徴が次第に完成し,最終的にFisher症候群と診断されている症例が多い4,5)。今回われわれは,めまいを主訴とし,3主徴のほか意識障害,無呼吸など多彩な中枢神経症状を呈し,神経耳科学的検査から小脳および脳幹病変の合併が示唆され,異型Fisher症候群と診断した症例を経験したので報告する。
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