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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科68巻12号

1996年11月発行

原著

経皮的気管穿刺針抜去後声門下狭窄の1例

著者: 島岳彦1 將積日出夫1 渡辺行雄1 小林英人

所属機関: 1富山医科薬科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.1006 - P.1008

文献概要

 はじめに
 経皮的気管穿刺針(トラヘルパー®,図1)は皮膚切開後,輪状甲状靱帯に刺入するだけで容易,迅速,安全に気道確保できるため,近年では上気道閉塞時の緊急気道確保や胸腹部外科などの手術後,貯留した喀痰を吸引する目的でしばしば用いられている。トラヘルパー®の合併症に関する報告は少なく,これまで声門下狭窄に伴う呼吸困難の報告はない。今回われわれは,短期間のトラヘルパー®挿入に続発して生じた声門下肉芽による呼吸困難症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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