文献詳細
文献概要
原著
神経サルコイドーシスの1例
著者: 花満雅一1 田中寛1 矢沢代四郎1
所属機関: 1滋賀医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.1055 - P.1058
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両側顔面神経麻痺の発症する頻度は,顔面神経麻痺全体の2.3%とされ,耳鼻咽喉科医が遭遇することは少ない。さらに,麻痺がほぼ同時に起こる両側同時性顔面神経麻痺はさらに少なく,0.8%とされている1)。両側麻痺は,特に原因疾患を認めないベル麻痺,あるいは系統的疾患の1症状として起こる場合がある。今回,発症間隔が1週間であった両側同時性顔面神経麻痺症例で,原因疾患としてサルコイドーシスを認めた1症例を経験したので報告する。
両側顔面神経麻痺の発症する頻度は,顔面神経麻痺全体の2.3%とされ,耳鼻咽喉科医が遭遇することは少ない。さらに,麻痺がほぼ同時に起こる両側同時性顔面神経麻痺はさらに少なく,0.8%とされている1)。両側麻痺は,特に原因疾患を認めないベル麻痺,あるいは系統的疾患の1症状として起こる場合がある。今回,発症間隔が1週間であった両側同時性顔面神経麻痺症例で,原因疾患としてサルコイドーシスを認めた1症例を経験したので報告する。
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