文献詳細
原著
文献概要
はじめに
両側顔面神経麻痺の発症する頻度は,顔面神経麻痺全体の2.3%とされ,耳鼻咽喉科医が遭遇することは少ない。さらに,麻痺がほぼ同時に起こる両側同時性顔面神経麻痺はさらに少なく,0.8%とされている1)。両側麻痺は,特に原因疾患を認めないベル麻痺,あるいは系統的疾患の1症状として起こる場合がある。今回,発症間隔が1週間であった両側同時性顔面神経麻痺症例で,原因疾患としてサルコイドーシスを認めた1症例を経験したので報告する。
両側顔面神経麻痺の発症する頻度は,顔面神経麻痺全体の2.3%とされ,耳鼻咽喉科医が遭遇することは少ない。さらに,麻痺がほぼ同時に起こる両側同時性顔面神経麻痺はさらに少なく,0.8%とされている1)。両側麻痺は,特に原因疾患を認めないベル麻痺,あるいは系統的疾患の1症状として起こる場合がある。今回,発症間隔が1週間であった両側同時性顔面神経麻痺症例で,原因疾患としてサルコイドーシスを認めた1症例を経験したので報告する。
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