文献詳細
原著
アデノイド切除術が著効した睡眠時呼吸障害の11か月乳児例
著者: 小林正佳1 清水猛史1 間島雄一1 坂倉康夫1
所属機関: 1三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.134 - P.137
文献概要
近年,成人のみならず,小児においても睡眠時無呼吸症候群の存在が注目され,とくに小児ではその原因としてアデノイドや口蓋扁桃肥大が大きく関与していると考えられる1,2)。しかし,乳児における睡眠時呼吸障害やこれに対する手術施行例の報告は極めて少ない。
今回われわれは,アデノイド増殖症により睡眠時無呼吸をきたしたため手術治療を行った,生後11か月の乳児症例を経験したので報告する。
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