文献詳細
原著
文献概要
はじめに
口腔癌のなかで舌癌,口腔底癌は発生頻度が高く,進行例においては舌と口腔底の両領域にまたがる例も散見される。舌および口腔底に限局した比較的小さな癌は,局所への組織内照射により,その多くは制御可能である1)。しかし,それに携わる人の被曝線量の問題や設備の点から,組織内照射治療に際しては,施設によって制約を受けざるえない。一方,進行例は頸部リンパ節転移の出現率が高く,またその制御が難しいため2),再建を伴った手術法が選択されることが多い。当科における舌癌および口腔底癌の治療は,adjuvant chemotherapyと手術療法を主体としてきた。今回,当科で治療した舌癌および口腔底癌症例をまとめ,主にその手術方法について考察する。
口腔癌のなかで舌癌,口腔底癌は発生頻度が高く,進行例においては舌と口腔底の両領域にまたがる例も散見される。舌および口腔底に限局した比較的小さな癌は,局所への組織内照射により,その多くは制御可能である1)。しかし,それに携わる人の被曝線量の問題や設備の点から,組織内照射治療に際しては,施設によって制約を受けざるえない。一方,進行例は頸部リンパ節転移の出現率が高く,またその制御が難しいため2),再建を伴った手術法が選択されることが多い。当科における舌癌および口腔底癌の治療は,adjuvant chemotherapyと手術療法を主体としてきた。今回,当科で治療した舌癌および口腔底癌症例をまとめ,主にその手術方法について考察する。
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