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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科68巻6号

1996年06月発行

原著

鼓室形成再手術例の検討

著者: 廣芝新也1 岩永迪孝1 箕山学1 藤田隆夫1 田中信三1 田辺正博1

所属機関: 1大阪赤十字病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.529 - P.532

文献概要

 はじめに
 慢性中耳炎に対し再手術を行う場合,初回手術と同じく耳漏の停止,聴力改善,真珠腫の除去を目的に行う。しかし,前回手術時の鼓室内所見が不明であることや瘢痕,癒着,組織の増生などの術後の器質的変化のため,これらの目的の達成が困難な症例にしばしば遭遇する1〜5)。再手術においては聴力改善が期待できない要因が初回手術に起因する場合もあり,初回手術時の所見が非常に重要となる。今回われわれは主として耳漏と聴力改善の面から再手術耳の術後成績を評価し,再手術耳からみた初回手術の問題点についても考察を加えたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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