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手術・手技
外鼻再建におけるBi-lobed flapの応用
著者: 楠見彰1
所属機関: 1琉球大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.623 - P.627
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Bi-lobed flapは二葉の皮弁を作成し修復再建する方法であり,1918年Esser1)が鼻尖部の再建に用いたのが最初とされている。その後身体のさまざまな部位での応用が報告されている。Zitelli2),Elliott3),McGregorら4),Tardyら5)は,外鼻の再建でその有用性が高いと報告している。外鼻皮膚欠損における再建での本術式の利点は,Tardyら5)が述べているように色調に極めて優れていることと一期的手術が可能な点である。しかしながら,本邦での本術式の外鼻再建における有用性を報告したものは少ない。今回,著者はbi-lobed flapを用いた外鼻再建を3症例に行った。Bi-lobed flapの欠点であるdog ear (縫合端の余剰皮膚)の軽減のために茎を細くし,症例によっては部分的に皮下茎弁とすることにより,本術式の外鼻再建における有用性を確認したので報告する。
Bi-lobed flapは二葉の皮弁を作成し修復再建する方法であり,1918年Esser1)が鼻尖部の再建に用いたのが最初とされている。その後身体のさまざまな部位での応用が報告されている。Zitelli2),Elliott3),McGregorら4),Tardyら5)は,外鼻の再建でその有用性が高いと報告している。外鼻皮膚欠損における再建での本術式の利点は,Tardyら5)が述べているように色調に極めて優れていることと一期的手術が可能な点である。しかしながら,本邦での本術式の外鼻再建における有用性を報告したものは少ない。今回,著者はbi-lobed flapを用いた外鼻再建を3症例に行った。Bi-lobed flapの欠点であるdog ear (縫合端の余剰皮膚)の軽減のために茎を細くし,症例によっては部分的に皮下茎弁とすることにより,本術式の外鼻再建における有用性を確認したので報告する。
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