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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科68巻7号

1996年07月発行

手術・手技

下咽頭癌切除後欠損の結腸再建における補助血行

著者: 片桐聡1 河田了1 山本敏也1 村上泰1 保島匡和2 高橋俊雄2

所属機関: 1京都府立医科大学耳鼻咽喉科学教室 2京都府立医科大学第一外科学教室

ページ範囲:P.629 - P.632

文献概要

 はじめに
 下咽頭癌はその局在により進展の方向特異性があり,梨状陥凹癌では粘膜面に腫瘍の露出のない粘膜下不可視病変が中咽頭に向かって拡がるのが特徴的である。そこで切除手術に際しての上限は口蓋扁桃下極レベルとするのが安全である1)。したがって食道全摘を併せて行う場合には,欠損の上端が高位となるため,胃管吊り上げでは届かず,結腸による再建が必要となる。このとき懸念されるのは再建結腸の上端における血流減少による壊死である。そこで下咽頭食道癌に対し咽喉頭食道全摘後,結腸による再建を行った症例において,頸部での補助的血行再建を試み良好な結果を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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