文献詳細
原著
難治性低音障害型感音難聴の臨床—治療と病因を中心として
著者: 坂田英明1 古屋信彦1 小島好雅1 石塚洋一2
所属機関: 1帝京大学医学部耳鼻咽喉科学講座市原病院 2帝京大学医学部溝口病院
ページ範囲:P.779 - P.782
文献概要
低音域に発症する感音難聴の存在は古くから知られ,数多くの報告がされてきた。めまいをともなわず,反復する聴力障害を呈することも多く,蝸牛型(不全型)メニエール病などと呼ばれることもある。一般に予後は良好で,自然寛解例も多い。しかし,長期観察下では,再発を繰り返したり,メニエール病に移行したり,あらゆる治療に抵抗を示す難治例も少なくない1)。
今回はとくに,これら難治例についての治療,病因について検討したので報告する。
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