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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科68巻9号

1996年09月発行

連載 症状から見た耳鼻咽喉科・頭頸部外科シリーズ

③咽喉頭異常感症

著者: 幸田純治1 小池靖夫1

所属機関: 1徳島大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.832 - P.839

文献概要

 はじめに
 ノドの異常感を訴えて耳鼻咽喉科を受診する患者は多いが,その原因となる疾患は多種多様である。これらの中には,魚骨異物や喉頭蓋嚢胞のように,異常感の原因と思われる病変を通常の耳鼻咽喉科的診察で見出すことができ,かつ治療によって症状が消失する症例がかなり存在する。しかし一方,症状に見合うだけの所見を発見できず,診断に苦慮する症列も多数存在する。これらの因喉頭異常感症は原因疾患が多岐にわたるため,多忙な外来診療のなかにおいては,系統的に診察を行わないと問診不足,検査不足によって見落としを出す危険をはらんでいる。
 ここでは,日常の耳鼻咽喉科診療に役立つように,症例を呈示しながら,咽喉頭異常感症を取り扱ううえでのポイント,注意点について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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