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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻10号

1997年09月発行

文献概要

原著

下咽頭癌患者の手術前後の細胞性免疫能の経時的変動

著者: 古謝静男1 糸数哲郎1 松村純1 新濱明彦1 大輪達仁1 稲嶺智広1 野田寛1

所属機関: 1琉球大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.725 - P.729

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 はじめに
 下咽頭癌患者は,初診時すでに進行している例が多く治療も困難な例が多い。しかし,再建術を含めた手術が施行されるようになり,その治療成績は向上しつつある。また,外科的治療に加えて化学療法や放射線療法も施行される場合もある。これらの治療は侵襲が大きく,患者にとって体力的負担の大きいものであり,治療後には肉体的に消耗していることが多い。最近,下咽頭癌患者の治療の過程で,患者の細胞性免疫能の低下が指摘されつつある1)。われわれは,下咽頭癌患者の治療前および手術後の細胞性免疫能の変動を経時的に観察した。その結果に若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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