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原著
めまい患者の自律神経機能—東洋医学的診断による体質・病態別検討
著者: 関聡1 野々村直文1 長場章1 犬飼賢也1 中野雄一2
所属機関: 1新潟大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2新潟労災病院
ページ範囲:P.731 - P.734
文献購入ページに移動めまい患者の治療に東洋医学的診断から漢方薬を用いている施設も多く,その有用性についても報告されている1〜3)。また,めまい患者の自律神経機能は,安静時に副交感神経機能が低下していることや4,5),安静時に交感神経機能が過度に亢進していると,起立時に交感神経機能が低下しやすいこと6)などが報告されている。しかし,めまい患者の東洋医学的診断と自律神経機能との関連についてはいまだ検討されていない。そこで今回,めまい患者に対し東洋医学的診断を用いて体質を表す証(実・間・虚)ならびに疾患の動態を表す証(陽・陰)を判定し,その結果と自律神経機能との関連について検討した。
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