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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻12号

1997年11月発行

トピックス 頭頸部領域の乳頭腫—その基礎と臨床

I.頭頸部乳頭腫の病理

著者: 三浦妙太1 辻本志朗1

所属機関: 1東邦大学医学部附属大森病院病理学研究室

ページ範囲:P.827 - P.832

文献概要

 はじめに
 乳頭腫は,日常耳鼻咽喉科領域の生検,手術材料として遭遇することが多い。とくに成人の鼻閉塞や鼻出血などで,鼻腔,副鼻腔や鼻前底などから採取されるものが最も多い。
 鼻前庭は重層扁平上皮,鼻腔,副鼻腔などは円柱上皮の粘膜で被覆されている。この他に骨軟骨,分泌腺,神経や血管などの組織が存在する。そのために様々の腫瘍の発生がみられ,副鼻腔炎などに伴うポリープ様病変,乳頭腫,分泌腺由来の腺腫,骨・軟骨腫,血管腫などの良性腫瘍のほかに悪性上皮性腫瘍(上顎癌),非上皮性悪性腫瘍などが認められる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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