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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻13号

1997年12月発行

原著

両側性耳下腺リンパ上皮性嚢胞の1例

著者: 糸数哲郎1 古謝静男1 下地善久1 松村純1 稲嶺智広1 野田寛1

所属機関: 1琉球大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.955 - P.958

文献概要

 はじめに
 リンパ上皮性嚢胞は,一般に側頸部の無痛性腫瘤として認められ,従来は側頸嚢胞と呼ばれていた。その発生由来については鰓溝の遺残による鰓原性嚢胞説,リンパ節内上皮迷入説などがあるが,迷入説を支持する報告や嚢胞の発生由来を証明できない症例では,病理組織学的特徴からリンパ上皮性嚢胞の名称が用いられている。リンパ上皮性嚢胞は,耳下腺に発生することは比較的稀で,両側性に発生することは極めて稀である。今回われわれは,両側耳下腺に発生したリンパ上皮性嚢胞の症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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