icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻13号

1997年12月発行

原著

両側性上顎癌の3例

著者: 牧野伸子1 今中知子1 杉山視夫1 雑賀孝昇1 石田稔1 八田千広2

所属機関: 1大阪府立病院耳鼻咽喉科 2兵庫医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.967 - P.970

文献概要

 はじめに
 片側の上顎癌発生の後に,ある期間をおいて対側に上顎癌が発生する両側性上顎癌症例は本邦では1937年の和田らの報告に始まるとされ,1997年都築ら1)が自験例1例を含め,本邦における66例のまとめを報告している。両側性上顎癌の発生頻度については,Shibuyaら2)が351例の上顎癌中の5例,1.4%と,Miyaguchiら3)が802例の上顎癌中の10例,1.2%と報告しているように少ないが,治療手段の進歩に伴う生存期間の延長によって,その報告も増加しつつある。今回筆者らは,片側の上顎癌発生後,11年,28年,35年を経て,対側に上頻癌が発生した3症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら