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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻2号

1997年02月発行

トピックス 口腔疾患の診断と治療

5.口腔の早期癌とその鑑別診断

著者: 髙橋廣臣1

所属機関: 1北里大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.120 - P.124

文献概要

 はじめに
 口腔癌は,TIN0M0(Stage Ⅰ)のような小さい癌の治癒率は良いが,Stage Ⅱ以上では成績が悪く,頸部転移を有する症例の予後はことに不良である1〜3)。そこで各施設では高度進展癌の治癒率を向上させるための努力が精力的に行われているが,困難な問題が多い4〜7)。したがって,口腔癌全体の治癒率の向上を図るためには,進展癌に対する優れた治療法を確立すべき努力はもちろん続けるとして,早期癌は予後が良いのだから,できるだけ早期に癌を発見し,早期に治療を行うことも並行して検討すべきであろう。
 今回は口腔癌の早期発見のための対策につき検討したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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