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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻2号

1997年02月発行

文献概要

原著

Hunt症候群での鼻腔通気度

著者: 佐々木好久1 生井明弘2 斉藤晶3

所属機関: 1佐々木耳鼻咽喉科 2日本大学医学部耳鼻咽喉科学教室 3社会保険中央総合病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.160 - P.164

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 はじめに
 Ramsay Hunt症候群(以下,Hunt症候群)は水痘-帯状疱疹ウイルス感染によって起こり,顔面神経麻痺,外耳道,耳介周辺部の疱疹,耳鳴り,難聴,めまいなどを起こす。顔面神経は全長にわたって変化の見られることが多いが,特に膝神経節に細胞浸潤が見られる。大錐体神経(副交感性)は中脳の上唾液核から始まり,顔面神経とともに膝神経節まで走る。膝神経節から顔面神経を離れ,交感性の深錐体神経と合して翼突管神経(vidian神経)となり,翼口蓋神経節に入る。ここから鼻,副鼻腔粘膜に分布している。また涙腺に分布している。顔面神経麻痺のさい,涙腺の分泌検査はその障害部位の診断に利用されている。
 顔面神経麻痺で膝神経節に障害があれば,vidian神経支配領域の鼻粘膜にも障害が及ぶものと考えられる。
 ここではHunt症候群の鼻腔通気度が体位変換でどのように変化するかを測定し,その結果を報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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