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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻3号

1997年03月発行

原著

悪性腫瘍が疑われた副鼻腔の炎症性偽腫瘍の1例

著者: 糸数哲郎1 古謝静男1 幸地綾子1 野田寛1

所属機関: 1琉球大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.228 - P.231

文献概要

 はじめに
 炎症性偽腫瘍(Inflammatory Pseudotumor)とは,真性腫瘍と類似の腫瘍性病変をきたす疾患のうち,結核,梅毒などの特異性炎症が全身疾患の局所症状として発症した場合を除外した臨床的診断名である。頭頸部領域の発生は比較的まれで,副鼻腔に生じた報告1,2)があり,その臨床症状などは悪性腫瘍と類似することが多いといわれている。今回われわれは,上顎洞,蝶形洞に発生し,その臨床症状や画像診断から,悪性腫瘍が疑われた炎症性偽腫瘍の1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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