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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻3号

1997年03月発行

文献概要

鏡下咡語

Noblesse oblige

著者: 舩坂宗太郎1

所属機関: 1東京医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.258 - P.259

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 Noblesse oblige—この言葉は御存知と思うが,念のため書き添えておくと“(身分の)高い人は責任感を!”ということである。もともとはフランス語だが,主にイギリスで脈々と生き継がれてきた感がある。
 もちろんこれは欧米の専賣特許でなく,東洋でも上流階級は孔孟の教えや儒学で節操を高く保つべく,幼児のときから厳しく教育された。その証拠に,幕末に幕府から派遣された訪欧米視察団(中には20歳前の若者もいた)の各員が,欧米各国でその品性と知性の高さを絶賛された。これは彼らの教養がNoblesse obligeと一脈通じていた故である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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