文献詳細
原著
各種のマスクによるスギ花粉吸入阻止効果の検討
著者: 野村公寿1 打越進2
所属機関: 1東海大学医療技術短期大学 2東海大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.302 - P.307
文献概要
スギ花粉症は1976年に初めて多数の患者発生をみて以来,それに対する治療手段も増えているが,予防も重要と考えられる。しかし,その一手段である花粉用マスクについては,ほとんど報告がなされていない。われわれは1988年から1991年までの4年間1),その後は花粉飛散が異常に多かった1995年に,各種のマスクについて花粉の通過がどの程度抑制されるかの検討を行った。1988年は測定装置(柴田科学器械工業KK製,カスケードインパクター®,以下CI)が1台しかなく,コントロールを同時に測定できなかったこと,1989年は花粉飛散数が著しく少なくて比較検討ができなかったことから除外し,1990年,1991年,1995年の結果をまとめて報告する。
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