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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻6号

1997年05月発行

特集 外傷と耳鼻咽喉科

1.耳 2.外耳道

1.外耳道損傷

著者: 麻生伸1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.20 - P.23

文献概要

 ■はじめに
 外耳道の外傷を起こす原因は,器物や異物が直接外力を及ぼす直達性損傷と,主に頭部外傷に伴う介達性損傷に分類することができる。前者には耳掃除(耳垢除去)の際に生じるものが多いが,鼓膜穿孔を伴って初めて耳鼻咽喉科を受診することもある。日常臨床では明らかな外傷よりも,むしろ耳垢除去後に生じた外耳道炎の状態を診察することのほうが多いと思われる。また耳鼻咽喉科医の耳処置中に患者が動いて外耳道を損傷することもある。一方,介達性損傷は側頭骨骨折に伴うことが多く,頭蓋内血腫,内耳損傷,顔面神経麻痺,鼓室内血腫などを合併している症例も少なくない。以下に主な症例を呈示し,治療の実際などについて述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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