文献詳細
特集 外傷と耳鼻咽喉科
1.耳 3.鼓膜・中耳・内耳
文献概要
■はじめに
直達外力による外耳道や鼓膜の損傷は日常臨床ではよく経験するが,外力により卵円窓あるいは正円窓に損傷をきたし,外リンパ瘻を引き起こすことは稀である。
当科においても,1978年12月〜1995年9月までの16年10か月間に9例を経験したのみである(表1)。しかし,その臨床像は比較的特徴的な症状や所見を有しており,注意深く観察することにより,この疾患の存在を疑うことは難しくはない。
ここでは,過去の報告や日本医科大学附属病院で経験した症例から得られた,その特徴的な臨床像を提示し,速やかに診断を行い,引き続き適切な治療を行うに当たっての要点について述べる。
直達外力による外耳道や鼓膜の損傷は日常臨床ではよく経験するが,外力により卵円窓あるいは正円窓に損傷をきたし,外リンパ瘻を引き起こすことは稀である。
当科においても,1978年12月〜1995年9月までの16年10か月間に9例を経験したのみである(表1)。しかし,その臨床像は比較的特徴的な症状や所見を有しており,注意深く観察することにより,この疾患の存在を疑うことは難しくはない。
ここでは,過去の報告や日本医科大学附属病院で経験した症例から得られた,その特徴的な臨床像を提示し,速やかに診断を行い,引き続き適切な治療を行うに当たっての要点について述べる。
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