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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻6号

1997年05月発行

特集 外傷と耳鼻咽喉科

1.耳 3.鼓膜・中耳・内耳

1.直達外力による外傷 ④外傷性外リンパ瘻

著者: 相原康孝1

所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.47 - P.51

文献概要

 ■はじめに
 直達外力による外耳道や鼓膜の損傷は日常臨床ではよく経験するが,外力により卵円窓あるいは正円窓に損傷をきたし,外リンパ瘻を引き起こすことは稀である。
 当科においても,1978年12月〜1995年9月までの16年10か月間に9例を経験したのみである(表1)。しかし,その臨床像は比較的特徴的な症状や所見を有しており,注意深く観察することにより,この疾患の存在を疑うことは難しくはない。
 ここでは,過去の報告や日本医科大学附属病院で経験した症例から得られた,その特徴的な臨床像を提示し,速やかに診断を行い,引き続き適切な治療を行うに当たっての要点について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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