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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻6号

1997年05月発行

特集 外傷と耳鼻咽喉科

1.耳 3.鼓膜・中耳・内耳

2.側頭骨骨折 ①横骨折

著者: 池田稔1

所属機関: 1日本大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.52 - P.55

文献概要

 ■はじめに
 頭蓋底骨折の約70%は中頭蓋窩の骨折を含んでいる。中頭蓋窩の大部分が側頭骨で構成されていることから,側頭骨は頭蓋底骨折に際し最も障害されやすい部位であると言える。
 側頭骨骨折は,乳突部の外側面から錐体尖部を先端とした側頭骨長軸方向に骨折線が形成される縦骨折(longitudinal fracture)および長軸に直角の方向に割れる横骨折(transverse fracture)に分類される。
 側頭骨骨折のうち横骨折は10〜20%であり,80〜90%を占める縦骨折に比べるとその頻度ははるかに低い。
 側頭骨骨折でみられる臨床症状は縦骨折および横骨折でその出現頻度が異なる。主な症状の対比を表11)に示す。本稿では横骨折について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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