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特集 外傷と耳鼻咽喉科 IV.喉頭・気管・食道
4.異物による外傷
著者: 平林秀樹1
所属機関: 1獨協医科大学気管食道科学教室
ページ範囲:P.120 - P.123
文献購入ページに移動 ■はじめに
日常遭遇する異物症は食道異物が気道異物の約4倍であり,異物による外傷の報告も食道異物が圧倒的である。近年異物摘出にファイバースコープが頻用されるに至って,義歯,press-through-pack(PTP),魚骨による食道穿孔の報告が散見される。これらの異物による外傷によって縦隔炎や敗血症が併発し重篤な状態となることがある。本稿では自験例を紹介するとともに,文献例を紹介し注意を促したい。
日常遭遇する異物症は食道異物が気道異物の約4倍であり,異物による外傷の報告も食道異物が圧倒的である。近年異物摘出にファイバースコープが頻用されるに至って,義歯,press-through-pack(PTP),魚骨による食道穿孔の報告が散見される。これらの異物による外傷によって縦隔炎や敗血症が併発し重篤な状態となることがある。本稿では自験例を紹介するとともに,文献例を紹介し注意を促したい。
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