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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻7号

1997年06月発行

文献概要

原著

耳下腺salivary duct carcinomaの1手術例

著者: 松浦徹1 石永一1 加藤昭彦1 山田弘之1

所属機関: 1山田赤十字病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.450 - P.453

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 緒言
 耳下腺に発生する腫瘍は多形腺腫を始めとした良性腫瘍が多く,1施設で悪性腫瘍を扱う機会はそれほど多いとはいえない。またその組織型は多岐に分かれるため,1つの組織型癌を治療する機会は1施設でもそれほど多くはない。1991年に改訂されたWHOの組織分類では耳下腺悪性腫瘍は腺様嚢胞癌,粘表皮癌,腺房細胞癌,多形腺腫由来の癌,扁平上皮癌,腺扁平上皮癌,未分化癌,腺癌に分けられた従来の分類以外にさらに細分化されている。
 1968年にKleinsasserら1)によって初めて報告された乳腺の導管癌に類似するsalivary duct carcinomaは,1991年のWHOの組織分類改訂では腺癌から独立した稀な疾患である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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