文献詳細
原著
文献概要
はじめに
グロームス腫瘍はその発生部位により鼓室型と頸静脈球型に分類され,そのうち鼓室型は自験例を含め29例が報告されている。グロームス腫瘍は組織学的には良性である。しかし浸潤性に発育し,臨床的には悪性と考えられる。手術に際しては,腫瘍が血管に富むため術中の出血が問題となる。今回われわれはレーザーを用いた手術治療を行い,少量の術中出血で腫瘍を摘出した。術後放射線照射も併用し,予後良好な経過を示したので文献的考察を加え報告する。
グロームス腫瘍はその発生部位により鼓室型と頸静脈球型に分類され,そのうち鼓室型は自験例を含め29例が報告されている。グロームス腫瘍は組織学的には良性である。しかし浸潤性に発育し,臨床的には悪性と考えられる。手術に際しては,腫瘍が血管に富むため術中の出血が問題となる。今回われわれはレーザーを用いた手術治療を行い,少量の術中出血で腫瘍を摘出した。術後放射線照射も併用し,予後良好な経過を示したので文献的考察を加え報告する。
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