icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻7号

1997年06月発行

原著

甲状腺癌二次治療例の検討

著者: 石永一1 山田哲生1 加藤昭彦1 山田弘之1

所属機関: 1山田赤十字病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.486 - P.489

文献概要

 緒言
 甲状腺癌の大多数を占める分化癌は一般的には極めて良好な経過をたどり,ヒト癌中最悪といわれる甲状腺未分化癌と対極に位置する。実際に,再発をきたしても救済手術が可能なことが多い。
 この癌の生物学的特殊性1)に加え,比較的若い女性に発生することを考慮し,より侵襲の少ない手術で十分であるとする考え2,3)があるが,一方で再発を繰り返すうちに生物学的悪性度が変化し,結果として不幸な転帰をたどる症例も少なからず認められるため,一次手術において積極的な拡大治癒手術を求める意見4,5)もある。
 このように,甲状腺分化癌の一次治療法に関しては未だ施設間で相違があり,一定の方針が確立していないのが現状である。必要最小限で,かつ適切な手術術式は何かを見出すために,当科において経験した再発甲状腺癌に対する二次治療例を検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら