文献詳細
原著
文献概要
はじめに
血管性の頸部腫瘤には血管腫,動静脈奇形,動脈瘤,頸動脈小体腫瘍に加えて,稀ではあるが動脈蛇行症の報告が散見される1〜5)。これらの血管性病変に対して穿刺細胞診を安易に行うことは危険であり,触診や各種画像診断により確定診断をする必要がある。頸部動脈蛇行症で最も多いのは総頸動脈または内頸動脈に発生するものであるが,これに対して,鎖骨下動脈,腕頭動脈のものは極めて報告例が少ない。今回われわれは腕頭動脈蛇行症の1例を経験したので,本疾患における各種画像診断の長所・短所についての考察を含めて報告する。
血管性の頸部腫瘤には血管腫,動静脈奇形,動脈瘤,頸動脈小体腫瘍に加えて,稀ではあるが動脈蛇行症の報告が散見される1〜5)。これらの血管性病変に対して穿刺細胞診を安易に行うことは危険であり,触診や各種画像診断により確定診断をする必要がある。頸部動脈蛇行症で最も多いのは総頸動脈または内頸動脈に発生するものであるが,これに対して,鎖骨下動脈,腕頭動脈のものは極めて報告例が少ない。今回われわれは腕頭動脈蛇行症の1例を経験したので,本疾患における各種画像診断の長所・短所についての考察を含めて報告する。
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