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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻8号

1997年07月発行

連載 症状から見た耳鼻咽喉科・頭頸部外科シリーズ

⑫昧覚障害

著者: 池田稔1

所属機関: 1日本大学医学部耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.525 - P.529

文献概要

 I.問診による原因診断
 味覚障害は単なる症状であり,その原因となる要因は表1に示したごとく様々である1)。最も頻度の高いものとしては薬剤性味覚障害があげられ,それに続いて亜鉛欠乏性味覚障害,全身疾患による味覚障害,および特発性味覚障害などがある。これらの種々の原因を想定しつつ問診をすすめることが重要であり,以下にそのいくつかのポイントをあげてみたい。
 ①発症時の状況:感冒や頭部外傷に引き続き発症していないか。他疾患に対する薬剤の服用を契機に発症していないかなど,原因に直接関係する情報を問診で得ることができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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