文献詳細
連載 症状から見た耳鼻咽喉科・頭頸部外科シリーズ
文献概要
I.問診による原因診断
味覚障害は単なる症状であり,その原因となる要因は表1に示したごとく様々である1)。最も頻度の高いものとしては薬剤性味覚障害があげられ,それに続いて亜鉛欠乏性味覚障害,全身疾患による味覚障害,および特発性味覚障害などがある。これらの種々の原因を想定しつつ問診をすすめることが重要であり,以下にそのいくつかのポイントをあげてみたい。
①発症時の状況:感冒や頭部外傷に引き続き発症していないか。他疾患に対する薬剤の服用を契機に発症していないかなど,原因に直接関係する情報を問診で得ることができる。
味覚障害は単なる症状であり,その原因となる要因は表1に示したごとく様々である1)。最も頻度の高いものとしては薬剤性味覚障害があげられ,それに続いて亜鉛欠乏性味覚障害,全身疾患による味覚障害,および特発性味覚障害などがある。これらの種々の原因を想定しつつ問診をすすめることが重要であり,以下にそのいくつかのポイントをあげてみたい。
①発症時の状況:感冒や頭部外傷に引き続き発症していないか。他疾患に対する薬剤の服用を契機に発症していないかなど,原因に直接関係する情報を問診で得ることができる。
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