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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻8号

1997年07月発行

原著

鼻中隔原発奇形癌肉腫の1例

著者: 上甲英生1 栗原憲二2 佐伯忠彦1 竹田一彦 脇坂浩之1 小林丈二3

所属機関: 1市立宇和島病院耳鼻咽喉科 2市立宇和島病院病理検査科 3真泉会第一病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.560 - P.564

文献概要

 はじめに
 奇形癌肉腫(teratocarcinosarcoma)は,1984年にHeffnerら1)によって確立された疾患概念で,特徴的な奇形腫様の組織像を示す悪性腫瘍である。成人の鼻副鼻腔に発生した本腫瘍の報告例は極めて少なく,われわれの調べ得た限りでは,これまでに海外で26例1〜5),本邦では1例6)の報告を認めるのみである。今回,われわれは鼻中隔に原発した奇形癌肉腫の1例を経験したので,その病理組織学的特徴と類似疾患との鑑別を中心に,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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