文献詳細
手術・手技
頭頸部再建における広頸筋皮弁の応用
著者: 鈴木秀明1 佐々木高綱2 古川加奈子1 菅原充1 橋本省2
所属機関: 1国立仙台病院耳鼻咽喉科 2東北大学医学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.577 - P.581
文献概要
口腔腫瘍や中咽頭腫瘍に対する切除後の再建法として,欠損部が大きい場合には大胸筋皮弁や広背筋皮弁,さらに近年では前腕皮弁,腹直筋皮弁などの遊離皮弁が用いられる。これに対して中規模の欠損部の再建法としては確立した方法がなく術式の選択に迷うところである。広頸筋皮弁は口腔内の再建術式として1978年Futrellら1)によって提唱され,以後,口腔咽頭における中規模の欠損部の再建法として有用であることが報告されている。今回われわれは舌癌,中咽頭癌,歯肉癌の3症例に対し本法を施行し良好な結果を得たので報告する。
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