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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科69巻9号

1997年08月発行

原著

耳手術における蝸電図モニタリングの有用性

著者: 十二町真樹子1 麻生伸1 武田精一1 木村寛1 日野美奈子1 渡辺行雄1

所属機関: 1富山医科薬科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.644 - P.647

文献概要

 はじめに
 近年,全麻手術の増加に伴って各種の術中モニタリングの必要性が生じてきた。これらは主に不可避的に生じる事故の警告サインとしての使用であり,麻酔医の行う全身管理を目的とするモニタリングに加え,脳外科領域の手術においてはABR (聴性脳幹反応)や顔面神経機能,SEP (体性感覚誘発反応)などの測定も広く行われている。一方,耳手術の領域では内リンパ嚢開放術において蝸電図を行う報告がみられる1,2)が,それ以外の使用例の報告は数少ない。当科では最近外リンパ瘻の瘻孔部位の術中診断や中耳手術の効果をみる目的で蝸電図モニタリングを使用し良好な成績を得ている3)。今回は,その手技と実際の波形を呈示して,その有用性について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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