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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科70巻11号

1998年10月発行

原著

口蓋垂軟口蓋咽頭形成術後に咽頭側壁膿瘍をきたした1例

著者: 宇野芳史1

所属機関: 1宇野耳鼻咽喉科クリニック

ページ範囲:P.769 - P.771

文献概要

 はじめに
 口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(以下,UPPPと略)は,閉塞型の睡眠時無呼吸症候群の手術療法として広く行われている1)。UPPPの術後合併症として現在までに報告されているものは,術直後には創部からの出血,創部の感染,気道閉塞が,遅発性の合併症としては鼻咽腔閉鎖不全,鼻咽腔狭窄,創部からの出血がある2〜6)。しかし,術後数か月してから術創部,特に咽頭側壁に膿瘍を形成したという報告はみられない。今回他院にて,睡眠時無呼吸症候群の治療としてUPPPを施行された後,咽頭側壁に膿瘍形成を反復した1例を経験したので,特にその感染経路について検討を行い報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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