文献詳細
原著
文献概要
はじめに
口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(以下,UPPPと略)は,閉塞型の睡眠時無呼吸症候群の手術療法として広く行われている1)。UPPPの術後合併症として現在までに報告されているものは,術直後には創部からの出血,創部の感染,気道閉塞が,遅発性の合併症としては鼻咽腔閉鎖不全,鼻咽腔狭窄,創部からの出血がある2〜6)。しかし,術後数か月してから術創部,特に咽頭側壁に膿瘍を形成したという報告はみられない。今回他院にて,睡眠時無呼吸症候群の治療としてUPPPを施行された後,咽頭側壁に膿瘍形成を反復した1例を経験したので,特にその感染経路について検討を行い報告する。
口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(以下,UPPPと略)は,閉塞型の睡眠時無呼吸症候群の手術療法として広く行われている1)。UPPPの術後合併症として現在までに報告されているものは,術直後には創部からの出血,創部の感染,気道閉塞が,遅発性の合併症としては鼻咽腔閉鎖不全,鼻咽腔狭窄,創部からの出血がある2〜6)。しかし,術後数か月してから術創部,特に咽頭側壁に膿瘍を形成したという報告はみられない。今回他院にて,睡眠時無呼吸症候群の治療としてUPPPを施行された後,咽頭側壁に膿瘍形成を反復した1例を経験したので,特にその感染経路について検討を行い報告する。
掲載誌情報