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トピックス 頭頸部癌—私の治療方針と成績(その3) 6.下咽頭癌T3症例
①藤田保健衛生大学病院の場合
著者: 桜井一生1 岩田重信
所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.805 - P.808
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下咽頭癌は初期症状に乏しく早期診断が困難であり,初診時既にstage III,IVの進行癌であることが多い。また,頸部リンパ節転移や遠隔転移をきたしやすく予後不良である。一般にその治療は手術療法が主体で,それに術前,術後に放射線治療や化学療法を併用した集学的治療を行い,治療成績の向上を計っているのが現状と思われる。今回は,当科における下咽頭癌T3症例の治療方針とその治療成績について述べる。ただし,治療成績についてはT3症例が15例と少数であったので,T3症例と同じ治療法で治療したT2,T4症例も含めて述べることとする。
下咽頭癌は初期症状に乏しく早期診断が困難であり,初診時既にstage III,IVの進行癌であることが多い。また,頸部リンパ節転移や遠隔転移をきたしやすく予後不良である。一般にその治療は手術療法が主体で,それに術前,術後に放射線治療や化学療法を併用した集学的治療を行い,治療成績の向上を計っているのが現状と思われる。今回は,当科における下咽頭癌T3症例の治療方針とその治療成績について述べる。ただし,治療成績についてはT3症例が15例と少数であったので,T3症例と同じ治療法で治療したT2,T4症例も含めて述べることとする。
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