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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科70巻12号

1998年11月発行

トピックス 頭頸部癌—私の治療方針と成績(その3)

6.下咽頭癌T3症例

②福井医科大学病院の場合

著者: 斎藤等1 藤枝重治1

所属機関: 1福井医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.809 - P.812

文献概要

 はじめに
 下咽頭癌の予後の悪さは,現在でも衆目の認めるところである。したがって,その目標には,まず治癒率の向上,続いて咽喉食摘に伴う機能損失の回復または温存の2つがある。
 下咽頭癌に対する治療法,特に咽喉食摘後の再建法の変遷には目覚ましいものがある。すなわち,皮膚棒法に始まり,DP皮弁法,大胸筋などの筋皮弁法,胃管挙上法,遊離空腸法に至る変遷である1〜6)。また,音声再建法にも幾多の努力がみられる7〜8)。再建法の改善と治癒率の向上とは車の両輪のごとく相俟って,最近では拡大手術が可能となり,治癒率も向上してきている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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