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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科70巻13号

1998年12月発行

原著

顔面神経麻痺を伴った側頭骨縦骨折症例の側頭骨病理

著者: 張純1 飯野ゆき子1 横山智子1 小山悟1 村上嘉彦1 鳥山稔2

所属機関: 1帝京大学医学部耳鼻咽喉科学 2新宿ハイランド耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.891 - P.895

文献概要

 はじめに
 側頭骨骨折は,しばしば頭部外傷に合併する疾患である。側頭骨骨折症例では,耳出血を初めとし難聴,眩暈,耳鳴りなどの内耳障害,さらには顔面神経麻痺を伴うことが知られている。また,側頭骨骨折はその骨折部位によって横骨折,縦骨折,さらにその混合型に分類されている。しかし,それらにおける詳細な病態に関する報告は少なく,Schuknecht1)による著書に9例の側頭骨骨折症例の側頭骨病理が呈示されているにすぎない。
 今回われわれは,受傷から1週間後に死亡した側頭骨縦骨折症例で,かつ顔面神経麻痺を伴った症例の側頭骨病理を検討したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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