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原著
頸部リンパ節に対する穿刺吸引細胞診の正診率
著者: 河田了1 中井茂1 丁剛2 島田剛敏2 四ノ宮隆2 馬場均2 鈴木敏弘2 樋口香里2 村上泰2
所属機関: 1京都第一赤十字病院耳鼻咽喉科 2京都府立医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.901 - P.905
文献購入ページに移動穿刺吸引細胞診(fine needle aspiration biop-sy:FNA)は,安全かつ容易に検体の採取が可能な手技として有用であり,頸部腫瘤の早期診断に大いに貢献している。さらに近年は超音波断層装置の進歩とともに,超音波ガイド下のFNAも行われるようになり,FNAはさらに有用なものになった1,2)。京都府立医科大学耳鼻咽喉科では,平成2年以降,耳鼻咽喉科医自らが超音波検査を施行し,必要症例には超音波ガイド下にFNAを行っている。
今回,超音波ガイド下,非ガイド下も含めて,頸部リンパ節に対するFNAの正診率を悪性リンパ腫,扁平上皮癌の頸部リンパ節転移,甲状腺癌の頸部リンパ節転移に分けて検討した。
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