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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科70巻3号

1998年03月発行

文献概要

原著

視力障害を伴わず眼球運動障害を呈した蝶形骨洞嚢胞の1症例

著者: 鈴木政美1 西嶌渡1 竹生田勝次1

所属機関: 1埼玉県立がんセンター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.187 - P.190

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 はじめに
 蝶形骨洞嚢胞はその解剖学的位置から,眼症状を引き起こすことはよく知られている。眼球運動障害も眼症状の1つであるが,その多くは視力障害とともに出現する1)。今回われわれは,眼球運動障害を呈したにもかかわらず,視力低下の自覚を伴わなかった1症例を経験したが,このような臨床像を呈した蝶形骨洞嚢胞の報告はこれまで少ない。そこで,本稿ではその臨床経過および症状の発症機序について,文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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