文献詳細
特集 高齢者の耳鼻咽喉科・頭頸部疾患—治療とリハビリのてびき
1.高齢者の聴覚障害
文献概要
はじめに
近年の高齢化社会に伴い,外来患者における高齢者の割合が増加しつつある。何歳以上を高齢者とするかは報告によって異なるが,今回は65歳以上を対象とした。与えられたテーマは「加齢以外の原因で生じる難聴」である。あまりに範囲が大きいので,今回は「急性発症する感音難聴」を中心として検討を行ってみたい。高齢者において急性感音難聴をきたす疾患は数多いが(表1),特に高齢者に特徴的なものはないように思える。したがって,同じ疾患の中で65歳未満の患者との差異が問題となる。今回は特に突発性難聴や当科外来で比較的経験する機会の多い疾患を中心にまとめてみたい。
近年の高齢化社会に伴い,外来患者における高齢者の割合が増加しつつある。何歳以上を高齢者とするかは報告によって異なるが,今回は65歳以上を対象とした。与えられたテーマは「加齢以外の原因で生じる難聴」である。あまりに範囲が大きいので,今回は「急性発症する感音難聴」を中心として検討を行ってみたい。高齢者において急性感音難聴をきたす疾患は数多いが(表1),特に高齢者に特徴的なものはないように思える。したがって,同じ疾患の中で65歳未満の患者との差異が問題となる。今回は特に突発性難聴や当科外来で比較的経験する機会の多い疾患を中心にまとめてみたい。
掲載誌情報