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文献概要
特集 高齢者の耳鼻咽喉科・頭頸部疾患—治療とリハビリのてびき 2.高齢者の平衡障害
②中枢性めまい
著者: 野村公寿1
所属機関: 1東海大学医療技術短期大学
ページ範囲:P.45 - P.51
文献購入ページに移動 はじめに
老化とともに身体の平衡を保持する機能も低下してくる。安静時は特に感じなくても,起立や歩行など動作時の不安定感などが自覚されるし,また,この機能が比較的急に低下したときにめまいを感じることが多い。老化により起立時の脳循環調節機能に異常があれば,収縮期血圧のわずかな低下でも起立時にめまいや失神などを起こす。これらのことからも,老人はいわゆる中枢性めまいを起こしやすい状態にあるといえよう。
耳鼻咽喉科を受診するめまい患者のうち,明らかに中枢性とわかる器質的疾患は他科においてCT,MRIなどで診断され,非常に少ないのが現状である。しかし,それ以外のめまいに頭蓋内疾患が隠れていないかを見極めることも大切である。これらのことを踏まえて,中枢性めまいについて述べてみたい。
老化とともに身体の平衡を保持する機能も低下してくる。安静時は特に感じなくても,起立や歩行など動作時の不安定感などが自覚されるし,また,この機能が比較的急に低下したときにめまいを感じることが多い。老化により起立時の脳循環調節機能に異常があれば,収縮期血圧のわずかな低下でも起立時にめまいや失神などを起こす。これらのことからも,老人はいわゆる中枢性めまいを起こしやすい状態にあるといえよう。
耳鼻咽喉科を受診するめまい患者のうち,明らかに中枢性とわかる器質的疾患は他科においてCT,MRIなどで診断され,非常に少ないのが現状である。しかし,それ以外のめまいに頭蓋内疾患が隠れていないかを見極めることも大切である。これらのことを踏まえて,中枢性めまいについて述べてみたい。
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