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特集 高齢者の耳鼻咽喉科・頭頸部疾患—治療とリハビリのてびき 4.高齢者の音声・言語障害
②高齢者の失語症とリハビリテーション
著者: 藤田郁代1
所属機関: 1国際医療福祉大学言語聴覚障害学科
ページ範囲:P.85 - P.89
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現在わが国では人口の高齢化が急速に進んでおり,1995年の人口統計資料(厚生省)によると65歳以上の人口が総人口の14.5%を占めるまでになっている。これに伴い,障害をもつ高齢者の数も増加してきており,これらの人々に対するリハビリテーションおよびケアの充実は,現代社会の重要課題となっている。高齢者の障害のうち,コミュニケーション障害は周囲の者との意思疎通を困難にするため,患者および家族のQOL (生活の質)を著しく損うといえる。
脳の病変による成人の主なコミュニケーション障害には,下記の種類がある。
1)失語症
2)全般的精神機能低下および痴呆に伴うコミュニケーション障害
3)運動障害性構音障害(dysarthria)
4)聴覚障害
本稿では,このうち失語症を取り上げ,高齢者の障害の特徴とリハビリテーションについて述べることにする。
現在わが国では人口の高齢化が急速に進んでおり,1995年の人口統計資料(厚生省)によると65歳以上の人口が総人口の14.5%を占めるまでになっている。これに伴い,障害をもつ高齢者の数も増加してきており,これらの人々に対するリハビリテーションおよびケアの充実は,現代社会の重要課題となっている。高齢者の障害のうち,コミュニケーション障害は周囲の者との意思疎通を困難にするため,患者および家族のQOL (生活の質)を著しく損うといえる。
脳の病変による成人の主なコミュニケーション障害には,下記の種類がある。
1)失語症
2)全般的精神機能低下および痴呆に伴うコミュニケーション障害
3)運動障害性構音障害(dysarthria)
4)聴覚障害
本稿では,このうち失語症を取り上げ,高齢者の障害の特徴とリハビリテーションについて述べることにする。
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