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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科70巻5号

1998年04月発行

文献概要

特集 高齢者の耳鼻咽喉科・頭頸部疾患—治療とリハビリのてびき 7.高齢者の睡眠時呼吸障害

①高齢者睡眠時呼吸障害の病態

著者: 戸川清1 宮崎総一郎1

所属機関: 1秋田大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.113 - P.117

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 はじめに
 睡眠時呼吸障害とは睡眠中に換気障害が生じ,その持続により生体の多くの機能に悪影響をもたらす病態である1)。本症は生涯の全期間に発症し得るが,その原因,頻度,障害部位,程度,障害の影響などは年齢によって差がある。乳幼児は気道断面積絶対値が小さいうえに,身体諸機能も発達途上にあるので,諸原因による上気道狭窄はしばしば,かつ強い換気障害を惹し,その影響は重大である。他方,高齢者は加齢に伴う臓器,組織の働き,特に予備能,回復能の低下のため,本症罹患の頻度,その影響が強まる。本稿では高齢者の睡眠時呼吸障害の病態を慨説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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