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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科70巻5号

1998年04月発行

特集 高齢者の耳鼻咽喉科・頭頸部疾患—治療とリハビリのてびき

9.高齢者の薬物療法の一般的注意

①高齢者の薬物療法の問題点

著者: 小澤利男1

所属機関: 1東京都老人医療センター

ページ範囲:P.147 - P.150

文献概要

 I.高齢者の特徴
 高齢者の薬物療法を考える場合には,まず高齢者の特徴をわきまえることが大切である(表1)1)。老化とは生体機能の低下であり,65歳以上で急速に進行する。老化は生理的事象であって疾病ではないが,個人差も大きく,診療の際に配慮が必要である。
 また,高齢者では様々な慢性疾患が多発する。高血圧,糖尿病,パーキンソン病,痴呆,骨粗鬆症,腎不全,脳血管障害など,ほとんどすべての臓器に加齢に伴う何らかの疾患がみられる。これは老化のような生理的事象ではないが,老年との関係が深いため病的老化とも呼称される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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