文献詳細
特集 高齢者の耳鼻咽喉科・頭頸部疾患—治療とリハビリのてびき
9.高齢者の薬物療法の一般的注意
文献概要
I.高齢者の特徴
高齢者の薬物療法を考える場合には,まず高齢者の特徴をわきまえることが大切である(表1)1)。老化とは生体機能の低下であり,65歳以上で急速に進行する。老化は生理的事象であって疾病ではないが,個人差も大きく,診療の際に配慮が必要である。
また,高齢者では様々な慢性疾患が多発する。高血圧,糖尿病,パーキンソン病,痴呆,骨粗鬆症,腎不全,脳血管障害など,ほとんどすべての臓器に加齢に伴う何らかの疾患がみられる。これは老化のような生理的事象ではないが,老年との関係が深いため病的老化とも呼称される。
高齢者の薬物療法を考える場合には,まず高齢者の特徴をわきまえることが大切である(表1)1)。老化とは生体機能の低下であり,65歳以上で急速に進行する。老化は生理的事象であって疾病ではないが,個人差も大きく,診療の際に配慮が必要である。
また,高齢者では様々な慢性疾患が多発する。高血圧,糖尿病,パーキンソン病,痴呆,骨粗鬆症,腎不全,脳血管障害など,ほとんどすべての臓器に加齢に伴う何らかの疾患がみられる。これは老化のような生理的事象ではないが,老年との関係が深いため病的老化とも呼称される。
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