文献詳細
原著
文献概要
はじめに
小児の口蓋扁桃肥大やアデノイド増殖症は,小児の睡眠時呼吸障害の最も多い原因と考えられており,その障害が高度になれば様々な合併症を引き起こすことはよく知られている。われわれは,アデノイド切除術・口蓋扁桃摘出術を行った小児を対象に術前・術後に睡眠時簡易呼吸モニター(アプノモニター®)を用い睡眠時無呼吸について検査を行ったところ,42.9%に病的無呼吸を認め,手術後は病的無呼吸が著明に改善し,睡眠中の呼吸障害や嚥下に関する障害も著明に改善したことを報告した1)。今回われわれは,6歳以下の小児のアデノイド切除術・口蓋扁桃摘出術を行った症例について,睡眠ポリグラフィーのうえから,睡眠時呼吸障害とその問題点について検討したので,文献的考察を加えて報告する。
小児の口蓋扁桃肥大やアデノイド増殖症は,小児の睡眠時呼吸障害の最も多い原因と考えられており,その障害が高度になれば様々な合併症を引き起こすことはよく知られている。われわれは,アデノイド切除術・口蓋扁桃摘出術を行った小児を対象に術前・術後に睡眠時簡易呼吸モニター(アプノモニター®)を用い睡眠時無呼吸について検査を行ったところ,42.9%に病的無呼吸を認め,手術後は病的無呼吸が著明に改善し,睡眠中の呼吸障害や嚥下に関する障害も著明に改善したことを報告した1)。今回われわれは,6歳以下の小児のアデノイド切除術・口蓋扁桃摘出術を行った症例について,睡眠ポリグラフィーのうえから,睡眠時呼吸障害とその問題点について検討したので,文献的考察を加えて報告する。
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