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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科70巻6号

1998年05月発行

原著

小児の扁桃肥大による睡眠時呼吸障害

著者: 石塚洋一1 今村祐佳子1 寺島邦男1 鰐渕伸子1

所属機関: 1帝京大学溝口病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.354 - P.358

文献概要

 はじめに
 小児の口蓋扁桃肥大やアデノイド増殖症は,小児の睡眠時呼吸障害の最も多い原因と考えられており,その障害が高度になれば様々な合併症を引き起こすことはよく知られている。われわれは,アデノイド切除術・口蓋扁桃摘出術を行った小児を対象に術前・術後に睡眠時簡易呼吸モニター(アプノモニター®)を用い睡眠時無呼吸について検査を行ったところ,42.9%に病的無呼吸を認め,手術後は病的無呼吸が著明に改善し,睡眠中の呼吸障害や嚥下に関する障害も著明に改善したことを報告した1)。今回われわれは,6歳以下の小児のアデノイド切除術・口蓋扁桃摘出術を行った症例について,睡眠ポリグラフィーのうえから,睡眠時呼吸障害とその問題点について検討したので,文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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