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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科70巻7号

1998年06月発行

原著

高齢者の上咽頭に生じた胎児型横紋筋肉腫の1例

著者: 石川敏夫1 戸島均2 宗田靖1 柴崎修2 高橋敦3

所属機関: 1筑波大学附属病院耳鼻咽喉科 2日立製作所日立総合病院耳鼻咽喉科 3日立製作所日立総合病院病理科

ページ範囲:P.407 - P.410

文献概要

 はじめに
 横紋筋肉腫は小児や若年者に多い腫瘍で,胎児型横紋筋肉腫はすべての横紋筋肉腫の3/4を占め,多くは小児期に発症し,40歳を超えて発症することは稀である。鼻腔,咽頭などに発生する症例は比較的多く,558例を集計したEnzingerら1)の報告では73例(13.1%)であった。小児の横紋筋肉腫は手術,化学療法および放射線療法が行われるようになり治療成績が向上してきたが,成人例では依然として予後は不良である。今回化学療法,放射線照射によって寛解した73歳女性の鼻腔から副鼻腔,上咽頭に及ぶ胎児型横紋筋肉腫を経験したので,文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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