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目でみる耳鼻咽喉科
KTPレーザーによる下咽頭血管腫の治療例
著者: 玉置かおり12 山中昇1
所属機関: 1和歌山県立医科大学耳鼻咽喉科学教室 2現:国保那賀病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.468 - P.469
文献購入ページに移動 下咽頭血管腫は比較的稀な疾患であるが,根本的治療は外科的切除しかなく,術中出血をいかに抑えるかが難題であったが,近年耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域において頻用されているKTP(potassium titanyl phosphate)レーザーを用いることで,ほとんど出血なく安全に治療することができるようになった。これはKTPレーザーの波長がヘモグロビンに極めてよく吸収されるためで,止血・切開能,深部操作性とともに優れた特長となっている。当院ではLaser Scope社のKTPレーザー手術装置を用い,血管腫の切除には出力5W,光凝固には出力1.5Wの連続照射モードの設定で,0.6mm径の導光ファイバーおよびラリンゴマイクロ手術用の長いハンドピースを使用し手術している。顕微鏡にはあらかじめレーザーカットフィルターを装着して視野の視認性を保っている。
以下に,下咽頭の巨大血管腫をKTPレーザーを用いて治療し,良好な成績を得た1症例を呈示する。なお,本症例はわれわれが調べ得た範囲では欧米例・本邦例を含め最高齢である。
以下に,下咽頭の巨大血管腫をKTPレーザーを用いて治療し,良好な成績を得た1症例を呈示する。なお,本症例はわれわれが調べ得た範囲では欧米例・本邦例を含め最高齢である。
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