耳鼻咽喉科・頭頸部外科70巻8号

1998年07月発行

トピックス 頭頸部癌—私の治療方針と成績（その1） 1．舌癌T2N0M0症例

③九州大学病院の場合

著者： 益田宗幸¹ 國武直信² 中島寅彦¹ 山下弘之¹ 熊本芳彦¹ 神宮賢一³ 小宮山荘太郎¹

所属機関： ¹九州大学医学部耳鼻咽喉科教室 ²九州大学医学部放射線科教室 ³福岡大学医学部放射線科教室

ページ範囲：P.483 - P.486

　はじめに
現時点でのN0早期舌癌の問題点は以下の3点に要約できる。
　（1）舌の形態機能の温存と原発巣制御率の問題　手術か組織内照射か。
　（2）頸部の取り扱い　予防的頸部郭清かリンパ節出現時のsalvage neck dissectionか。
　（3）後発あるいは潜在リンパ節転移　治療前に予測することは可能か。