文献詳細
原著
頸部迷走神経傍神経節腫の1例
著者: 田口享秀1 佃守1 古川政樹1 榎本浩幸1 矢後忠之1 稲葉鋭1 河合敏1 木村聖子2
所属機関: 1横浜市立大学医学部附属病院耳鼻咽喉科 2横浜市立大学医学部附属病院病理部
ページ範囲:P.505 - P.510
文献概要
頭頸部領域の傍神経節腫は頸動脈小体,迷走神経傍神経節および頸静脈球などの傍神経節組織から発生し,ときにみられる疾患である。本邦における迷走神経傍神経節腫は,頭頸部領域の傍神経節腫の約5%の頻度と報告されている1)。本疾患は血管や神経と密接に関係する腫瘍であり,術後の神経症状が臨床上問題となる。今回,巨大な迷走神経傍神経節腫の症例を経験したので報告するとともに,本邦における迷走神経傍神経節腫の報告を検討した。
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