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目でみる耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科領域におけるAIDSの臨床像と診療
著者: 霜村真一1 石戸谷淳一1
所属機関: 1国立国際医療センター耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.546 - P.547
文献購入ページに移動 耳鼻咽喉科領域のAIDS合併症は,欧米では様々報告されているが1,2),本邦での報告は少ない。当院には昨年4月,AIDSの研究治療開発センターが設置され,耳鼻咽喉科でもAIDS患者を診る機会が多くなった。われわれが経験した33例のAIDS患者のうち,口腔咽頭の合併症,特にアデノイド肥大とカポジ肉腫の臨床像と診断について報告する。
耳閉感,耳鳴,難聴を主訴に紹介されたAIDS患者の中に,少なからず咽頭扁桃,耳管扁桃の肥大が認められ,また下咽頭後壁の孤立性リンパ組織の隆起も認められた(図1)。腫大した扁桃組織から活発に増殖するHIVが検出されたとの報告があり3),HIVに関連した活発な免疫反応性肥大が示唆された。治療は滲出性中耳炎に準じて行われた。
耳閉感,耳鳴,難聴を主訴に紹介されたAIDS患者の中に,少なからず咽頭扁桃,耳管扁桃の肥大が認められ,また下咽頭後壁の孤立性リンパ組織の隆起も認められた(図1)。腫大した扁桃組織から活発に増殖するHIVが検出されたとの報告があり3),HIVに関連した活発な免疫反応性肥大が示唆された。治療は滲出性中耳炎に準じて行われた。
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